第10話 剣の舞・硝子のメロディ

「ファンガイア!その命、神に返しなさい・・・・・」

2008年

   イクサの攻撃に圧倒されるフロッグファンガイア。その戦いの間に割って入った渡(瀬戸康史)はファンガイア=大村(村井克行)を庇い逃がしてやる。変身を解除した名護(加藤慶祐)は激しく渡を責めるが、本当のことを言えない渡はただただ謝るだけだ。名護はそんな渡に「君の顔は二度と見たくない」と吐き捨てる。

1986年

   次狼(松田賢二)の正体がガルルであることをゆり(高橋優)らに告げる音也(武田航平)だが、ゆりはもちろん嶋(金山一彦)もマスター(木下ほうか)も信じようとはしない。次狼にも例によって軽くあしらわれ、音也はますます孤立していく。

2008年

   何事もなかったようにバイオリンを作る渡と大村。渡は大村に人間を襲っているのか、と確かめると、22年間ライフエナジーを吸っていない、という。その秘密は大村がかつて手がけたブラックスターというバイオリンにあった。
 大村自慢の名器ブラックスターだったが、単なる投資目的の人間や三流のバイオリニストなど持つ主に恵まれなかったという。そんな人間たちの手に渡ることが許せなかった当時の大村だったが…。

1986年

   ゆりの手から奪ったブラックスターを手にする音也の前に大村が現れた。音也にブラックスターを持つ資格があるのか。大村は音也のバイオリンの演奏を聴いて判断しようとするが、音也のバイオリンにたちまち感動。大村は音也の演奏を聴いている限りは人間を襲わない、と音也に約束する。
 そんな大村の誓いを信じた音也は、大村に襲い掛かるゆりと次狼の間に割って入ると、大村を逃がしてやる。
 その大村はブラックスターを湖の底へと沈める。
「俺は生まれ変わる……紅音也……これからの俺はお前の音楽の中で生きよう……」。

2008年

   大村の言葉を信じた渡は名護と会い、人間を襲わない優しいファンガイアもいるとそれとなく告げるのだが、名護はそんな言葉に耳を貸すどころか激しく渡を非難する。
 そして、大村と再会した名護は音也の演奏テープが入っているヘッドホンステレオを破壊。大村は激しく取り乱し、見境なく人間たちに襲い掛かる。
 渡はキバに変身、必死でフロッグファンガイアを止めようとするが、大村の心を失ったファンガイアはキバの静止を振り切り暴れまくる。
 そんなファンガイアの前に現れた名護はイクサに変身、必殺技を叩き込み決着をつける。

 瀕死の大村は嘆き悲しむ渡に別れを告げると、湖の上で砕け散った。
 その一つ一つの破片は、美しくきらめきながら湖底に沈むブラックスター